槐耳顆粒(カイジ・フアイア)と化学療法の併用は乳がん肝転移患者の免疫機能・炎症反応・生活の質を改善する

要約

本研究は、乳がん肝転移患者60例を対象に、槐耳顆粒と化学療法(紫杉醇+カルボプラチン)の併用効果を検討した。槐耳併用群では免疫機能(CD3+、CD4+、Th1/Th2比など)の改善、炎症指標(IL-6、TNF-α)の低下、生活の質(QOL)の向上が、化学療法単独群より明らかに優れていた。槐耳顆粒の併用は、免疫増強・炎症抑制・QOL改善に寄与し、乳がん肝転移治療に有効と考えられる。


表1 免疫指標の比較(平均±標準偏差)

項目群別治療前治療後
CD3+(%)化学療法群58.32±7.2662.85±7.74
槐耳併用群57.69±6.8368.12±8.16
CD4+(%)化学療法群36.41±5.1740.29±5.68
槐耳併用群35.87±5.0844.35±6.24
CD8+(%)化学療法群29.64±4.5228.87±4.86
槐耳併用群30.01±4.7525.28±5.09
CD4+/CD8+比化学療法群1.23±0.151.40±0.19
槐耳併用群1.20±0.131.75±0.21
Th1/Th2比化学療法群0.72±0.180.85±0.21
槐耳併用群0.70±0.170.98±0.24

※治療後はいずれも槐耳併用群が有意に改善(P<0.05)


表2 炎症指標の比較(pg/mL)

指標群別治療前治療後
IL-6化学療法群42.18±8.3536.79±7.64
槐耳併用群43.57±8.9130.12±6.58
TNF-α化学療法群59.34±9.6251.75±8.83
槐耳併用群61.02±10.0743.49±7.56

表3 生活の質(QOL)スコア比較

項目群別治療前治療後
機能領域化学療法群58.63±9.4165.21±10.52
槐耳併用群57.96±8.8274.65±11.22
症状領域化学療法群35.84±6.9128.43±5.81
槐耳併用群36.57±7.2921.62±4.55
総合健康化学療法群53.75±8.6859.15±9.21
槐耳併用群54.32±9.1368.37±10.66

文献出典(原文のまま) [1] 徐晓敏, 董琳, 崔金芳, 等. 多西紫杉醇联合卡铂或卡培他滨一线治疗乳腺癌肺转移的疗效对比 [J]. 现代肿瘤医学, 2020, 28(23): 4088-4092.
[2] 乔旭鹏, 罗程, 丁煦审, 等. 槐耳活性成分及抗癌分子机制 [J]. 生命的化学, 2023, 43(1): 124-129.
[3] 刘东雷, 吴恺, 吉浩哲, 等. 血清肿瘤标志物水平及美国东部肿瘤协作组评分在评估非小细胞肺癌根治手术后的预后价值 [J]. 中华实验外科杂志, 2019, 36(10): 1896.
[4] 中国抗癌协会乳腺癌专业委员会. 中国抗癌协会乳腺癌诊治指南与规范 (2021 年版) [J]. 中国癌症杂志, 2021, 31(10): 954-1040.
[5] 中国中西医结合学会肿瘤专业委员会 等. 乳腺癌中西医结合诊疗共识 [J/CD]. 中国医学前沿杂志 (电子版), 2021, 13(7): 44-64.


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