なぜ乳腺クリニックに全身CTが必要なのか?徹底解説!


はじめに

こんにちは。当クリニックの院長です😊
これまで大学病院や地域中核病院で乳がん診療を専門に診てまいりましたが、現在は地域の皆さんが安心して相談できる「かかりつけ医」として、日々外来診療にあたっています。

今回は、乳がん診療においてCT検査が果たす大切な役割について、わかりやすくご説明したいと思います。

クリニックでCT検査が受けられる意味とは

CT(コンピューター断層撮影)は、X線を使って体の断面を撮影し、体の内部を立体的に映し出せる画像検査です。特に乳がんの診療では、がんの進行度(ステージ)や転移の有無を正確に把握するために非常に重要な検査です。

これまでCTは大きな病院でしか受けられないと思われてきましたが、現在では技術の進歩により、クリニックレベルでも高性能なCT検査が可能となりました。その場で結果をお伝えできるのは、大きな安心につながります💡


1.乳がん診療におけるCTの役割

乳がんの広がりを正確に評価できる

乳がんは「乳腺だけの病気」と思われがちですが、実際には肺や骨、肝臓などに転移する可能性があります。そのため、診断時には「がんがどこまで広がっているか」を調べることがとても大切です。

CT検査は、肺転移や肝転移、リンパ節の腫れなどをしっかりと確認できるため、ステージ分類に欠かせない検査です。たとえば、「手術で取り切れる状態か」「まずは薬物療法から始めるべきか」など、治療方針を決めるための重要な材料になります。

また、再発の可能性がある患者さんにとっても、全身を一度にチェックできるCT検査は非常に効率的で安心感のある検査法です✨

レントゲンやエコーでは見えにくい部位も評価可能

乳がんの画像診断では、主にマンモグラフィや超音波(エコー)を使いますが、それだけでは胸の奥や腹部・骨の状態まではカバーできません

たとえば、「咳が長引いていて心配」「肝機能が少し悪くて気になる」といったとき、CTを行うことで肺や肝臓に異常がないかを一度にチェックできます。また、骨への転移が疑われる場合でも、骨シンチグラフィの代わりにCTで確認できる場合も多いのです。


2.患者さんの安心感と利便性の向上

その場で説明が受けられる安心感

CTを当クリニックで撮影できる最大のメリットは、当日中に医師から直接結果説明ができることです。

たとえば、術後のフォローアップ中に「血液検査で異常が出た」といった場合でも、すぐにCTを撮って、再発や転移があるかどうかをスピーディーに評価できます。患者さんは、結果を待つ不安な時間が減り、より前向きに治療や生活と向き合うことができます😊

大病院への紹介時にもスムーズ

精密検査や治療のために大学病院やがん拠点病院に紹介するケースもありますが、その際、すでにCTでの情報があると、紹介先でもすぐに治療方針を立てることができます。

これは、患者さんにとっては「何度も検査を受け直す必要がない」「診療がスムーズに進む」というメリットにつながります。また、ご家族も安心して治療の道筋を把握できます👨‍👩‍👧


3.再発や治療後のフォローアップにも有用

術後の定期チェックに欠かせない

乳がんは治療後も再発や転移のチェックが非常に重要です。当クリニックでは、CTを使って定期的に全身の状態を確認することで、異常の早期発見につなげています。

たとえば、「最近少し背中が痛い」「咳が続く」といったご相談を受けた際に、CTで肺や骨の転移を確認し、異常がなければ安心材料に。逆に、早期の異常が見つかれば迅速に次の治療につなげることができます。

慢性疾患との併発にも対応できる

乳がんの患者さんは、年齢的に高血圧や糖尿病、心疾患などの他の慢性疾患を抱えていることも多いです。そうした背景を踏まえた上で、CTで内臓の状態を総合的に評価することで、乳がん治療の安全性を高めることができます。


まとめ

乳がん診療におけるCT検査は、
🔹診断の精度向上
🔹治療方針の決定
🔹再発・転移のチェック
🔹患者さんの安心感
という面で非常に大きな役割を果たしています。

当クリニックでは、外来での検査→当日の説明までを一貫して行える体制を整え、患者さんが「安心して任せられる場所」と感じていただける医療を心がけています✨

もし「検査って不安…」「今の体調、乳がんと関係あるのかな?」など、少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談くださいね😊
地域の皆さまにとって、信頼できる“かかりつけ医”であり続けたいと願っています。



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