🌸 頭皮冷却装置とは?
化学療法による脱毛(特に頭髪)を軽減・予防するための医療機器です。
「スカルプクーリング」や「頭皮冷却療法」とも呼ばれます。
🧊 どうやって脱毛を防ぐの?
冷却によって 頭皮の血管が収縮し、抗がん剤が毛根に届きにくくなることで脱毛を防ぎます。
具体的には:
- 頭皮を冷やすことで血流が一時的に減少
- 抗がん剤が毛包に届きにくくなる
- 毛根へのダメージを軽減
🛠️ 使用方法(一般的な流れ)
- 化学療法の前に装置を装着(冷却キャップを被ります)
- 治療中も冷却を継続
- 治療後も30〜90分ほど冷却(薬の影響が続くため)
合計で2〜3時間ほど冷却するケースが多いです。
✅ 効果は?
- 脱毛を完全に防げるわけではありません
- でも、約50〜70%の人で「部分的な保持」または「外見上ほとんど目立たない脱毛」で済むという報告もあります
- 効果は抗がん剤の種類や体質によって異なります
⚠️ 注意点・副作用
注意点 | 説明 |
---|---|
寒さや頭痛 | 長時間冷却するため、寒さ・頭痛・不快感を感じる人もいます |
コスト | 保険適用外(自由診療)で、1回数千円〜数万円程度の負担がある場合があります |
効果に個人差 | 効果が出やすい人/出にくい人がいます |
全身治療には影響なし | 頭皮だけの冷却で、がん治療の効果には影響しないとされています |
🏥 日本で使われている主な機器
- DigniCap(ディグニキャップ)
- Paxman(パックスマン)
どちらも欧米での実績があり、日本でも一部のがん専門病院や乳腺クリニックで導入されています。
🎀 どんな人におすすめ?
- 脱毛によるストレスが強い方
- 治療中でも仕事・生活で外見を保ちたい方
- 乳がん初期など、抗がん剤治療が限られている方
📌 まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
目的 | 化学療法による脱毛の軽減 |
方法 | 頭皮を冷却して血流を制限 |
効果 | 完全には防げないが、外見上の脱毛を軽減できる可能性あり |
注意点 | 費用・寒さ・個人差など |
相談先 | 導入している病院の乳腺外科やがん治療担当医 |
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