今回は「乳がんの診断」について、できるだけわかりやすくご紹介します。
乳がんは女性にとって、とても身近な病気。でも、「もし見つかったらどうなるの?」「診断ってどんな検査をするの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?
実は乳がんの診断は、段階を追ってしっかり調べていくもの。この記事では、乳がん診断の流れをやさしく解説していきます。
最後には、フローチャート(診断の流れ図)もつけましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
■ まずはセルフチェックから!
乳がんの早期発見には、自分で気づくこともとても大切。こんな変化があれば、病院を受診しましょう。
✅ チェックポイント
- 乳房にしこりがある
- 乳頭から分泌物(特に血が混じっている)が出る
- 皮膚がへこんでいる・ひきつれている
- 乳頭が陥没してきた
■ 病院での診断はこう進む!
1. 医師の視診・触診
まずは医師が、乳房やわきのリンパ節を触って確認します。
2. 画像検査
次に、乳房の中を詳しく見る検査を行います。
- マンモグラフィ:X線で石灰化やしこりを調べます。特に40代以上におすすめ。
- 超音波(エコー)検査:若い女性や乳腺の多い方に向いています。
- MRI:さらに詳しく調べたいときに使います。
3. 組織検査(生検)
画像で「気になる部分」が見つかったら、実際に細胞や組織を採って詳しく調べます。
- 針生検:局所麻酔をして、しこりから組織を採取。
- 細胞診:より簡易的な方法で細胞を採る検査。
■ 診断がついたら、次は「どれくらい進んでいるか」をチェック
乳がんと診断されたら、進行度(ステージ)を調べるための追加検査を行います。
- CTやPET-CT:他の臓器に転移がないか調べます。
- 骨シンチグラフィ:骨に転移していないか確認。
- ホルモン受容体検査/HER2検査:今後の治療法を決めるための重要な検査です。
■ 乳がん診断の流れ【フローチャート】
以下に、乳がん診断のステップを簡単にまとめました。
【乳房に気になる症状】または【乳がん検診で異常】
↓
医師の診察(視診・触診)
↓
画像検査(マンモグラフィ/超音波/MRI)
↓
組織検査(針生検や細胞診)
↓
【乳がんと診断された場合】
↓
追加検査(CT・骨シンチ・血液検査など)
↓
治療方針の決定(手術・薬物療法など)
■ まとめ:大切なのは「不安になりすぎず、早めに相談」
乳がんは、早期発見・早期治療で予後が良くなる病気です。検診やセルフチェックで気になることがあれば、早めに医療機関を受診してください。
「検査はこわい」「時間がない」そんな気持ちもよくわかります。でも、あなたの未来のために一歩踏み出してみませんか?
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